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私の母の名前は、藤井花子と申します。カナダに１９７１年～１９８０年までカナダのトロントで兄の家族と暮らしました。その間の事は母にとっては、幸せな年月であったろうと、兄夫婦に感謝しています。日本での暮らしは戦争後の何もない時期でもあり、決して裕福ではありませんでした。４０歳台で夫を亡くし　誰の世話にもならんとの勢いで兄と私を育ててくれました。そんな気丈な母も認知症になりました。自分が母の年齢に近づくと色々と人間の終わりを教えてくれたんだなぁと思うようになりました。
老人会の旅行で温泉にはいり、さぁ自分のぬいだ服がわからず、人様の服をきてみたり、、、歯を磨くのにヘアーブラシに歯磨きを付け大きく口を開けている様は、大笑いするしかなかったです。でも一番困ったのは“徘徊”でした。毎日のようにいなくなりました。当時はGPSのはしりみたいのしかなく、母の下着の背中にチャックの袋を縫い付けそこに入れ、さぁ行きたいとこ行っといで！！の心境でおりましたが、携帯もスマホもない時代。赤の公衆電話を見つけては、母の居所を聞いてそこに向かう～時間の誤差分、母は動き回る・・・泣きながら探しました。なんども何度も、近所の人が連れて帰ってくれたり・・本人も懲りたのか、最後の徘徊は一番遠かったです。車で探しに行きました。見つけた時のうれしかったこと！！
ある日創価学会の婦人部長さんが私と母の様子をみて「あんたもういいからこの人施設に入れなさい」と、言われました。
母は、私の人生のこれからを教えてくれたのだと思います。いつか自分も同じようになる。
後始末をしたいと思います。子供たちが困らないように。
母の事ご存じの方おられましたらメール下さい。待っています。