カナダ掲示板 (留学) - No.26673
米国公認会計士の出願州の選び方
(オタワ) 2012-08-30 15:19:44
今タイトルのことについて考えています。
まず簡単なバックグラウンドです。
オタワの大学を卒業して地元の会社で働いています。ビザが切れるので日本に帰る予定なんですが、米国公認会計士の資格を取得しようと考えています。
僕は家庭の事情でとりあえずは日本にしばらく住む予定なのでカナダのものより日本でより知名度が高い米国公認会計士をとりたいです。またせっかく英語がそれなりに話せるので可能性を広げる為にも日本の公認会計士よりは米国公認会計士のほうがいいかなと考えています。
自分なりにいろいろ調べているのですが、出願州をどうするか迷っています。
クレジットは125単位しかないので120単位で良い所に応募したら楽なのかもしれませんが、なんとなくそういう簡単な所でとると後々ハンデにならないのかなと勘ぐっています。
というのもネットでたくさん調べているうちに、「アラスカ州でとったらけっこう下に見られる事がある」みたいな感じの記載がありました。あともし働きたい州があるならその州でとったほうが良いということも見つけました。
もし実際に業界で働いている人や米国公認会計士の資格を持ってる方がいらっしゃったら、出願州による差などの実情を教えていただけませんか。どういう風に選んだのか、アドバイスもいただけるととても参考になります。
よろしくお願いします。
日本で働いていたこともあるUSCPAです。
まず、州によっては米国のSSNを持っていないと駄目とか、米国に住んでいないと登録ができないような州があるのでそういう州は対象外になります。
米国在住でない外国人でも受け入れている州ということでグアム、アラスカ、イリノイ、モンタナなどで登録している日本人が大半だとおもいます。まあ日本のUSCPAの予備校が普通に勧めている州が無難な州です。
登録州が違っても試験内容は同じですから、出願資格が緩い州で受かった人はレベルが低いとかいうことではありません。ただ学歴要件や居住条件が緩くて誰でも受験し易いので、それでバカにしたがる人がいるかもしれませんが。それを言うなら日本の公認会計士は高卒でも受けられるのでレベルが低いことになります。まあ根拠のない偏見だと思います。
日本で監査法人に勤める場合はUSCPAは日本の公認会計士より業務が制限されますので立場が弱くなります。ただ英語要員として一定の需要はあります。監査法人だとNY州が聞こえがいいとか、グアムとかハワイだと遊んでるイメージとか、妙な序列は確かにあるかもしれませんね。
あとは外資系や国際的な企業の経理、企画、監査部なども進路として多いですね。日本にいるUSCPAの大半の生息地はこの辺だと思います。こういう仕事をする場合は、CPAとしての業務をするわけではないので、どこの州とか誰も話題にしません。実際グアムとかイリノイ、しかもinnactiveの人が殆どでした。
どうしても州を変えたければあとで登録要件を満たしてから州間の移行を認めているところもありますので、まずは手の届く州で出願し、合格のことだけ考えるのでもよいと思います。頑張ってください。
あ、あとですね、
もうすぐ日本に帰られるなら、入学する気はなくても、日本のUSCPAの予備校のガイダンスに何箇所かいかれることをお勧めします。
日本人の事情に特化した有益な情報を色々貰えますので、役に立つと思います。
返信1さん
貴重なアドバイスをありがとうございます。
肝心な所が勉強不足で、「USCPAで日本では業務制限が出てくる」ということを知りませんでした。少し考えれば分かりそうな事なのに、お恥ずかしいです。教えて頂きありがとうございます。これについては自分なりに調べて、制限が出ても取得するメリットがあるかどうか考えたいと思います。今後長い目で見れば北米に戻ってくる可能性も高いのでよく考えなければいけませんね。
出願州の違いによる偏見についてですが、どのくらい就職活動するときにも影響があると思われますか?
人によって考え方や感じ方が違うでしょうしそもそも面接官次第のところもあるのですが、返信1さんの個人的見解で結構です、ご経験や周りから聞いた話などで結構なので教えて頂けますか。業界の空気とかそういうものがどうしても分からないので・・・。
1さんはカナダでも会計士として働かれているのですか?
カナダでは日本のような偏見とかはないのですか?
自分も出来たら北米で働きたいのですが、なかなか思い通りにはいきませんね。でもやりたい事があるだけでも有り難い事だし、挑戦出来る環境自体はあるので頑張ろうと思います。
予備校のアドバイスありがとうございます。
これから早速メールを送ってみます。
業務制限というのは、例えば日本の監査証明書のサイナーになれないということです。ということは監査業務の責任者にはなれないということですね。まあ新人のうちは関係ないことですが、将来のために知っておく必要はあります。
州による序列は、USCPA間の変な見栄の張り合いならあるかもしれませんが、就職の際はもっと学歴や学位、成績その他を考慮しますので、州で差別されるということはまず無いです。ただ登録要件が高い州で登録している人は米国の居住歴や米国の会計の学位がある人が多いので、学歴面や英語力で優位なことが多く、総合力を見た場合に結果として採用される可能性が高いとは言えるかもしれません。登録要件の低い州の場合でも勿論総合的に優秀な人なら採用されています。ただ低い州は合格者の中には会計の学位や経験が無い人もいて、その場合いくら資格があっても採用されにくいことから、登録要件が高い州のほうが受験者の経歴の最低ラインが高いということはあると思います。その人が優秀であれば州に関係なく採用されます。
私は現在は個人事業主でカナダの監査法人の内情まではよくわかりません。ただ言えることは、州よりも全体的なレジュメの強化を気にするべきということです。
>>州による序列は、USCPA間の変な見栄の張り合いならあるかもしれませんが、就職の際はもっと学歴や学位、成績その他を考慮しますので、州で差別されるということはまず無いです。
心強いアドバイスありがとうございます。
しょうもない偏見や見栄に左右されず、判断を下したいと思います。就職については非常に気になる所でしたので、一安心しました。でも確かに学歴などの高さと優秀さが比例するのは納得出来ます。目先にとらわれず総合的に判断したいと思います。
非常に有益なコメントをありがとうございました。
もう見てらっしゃらないかもしれませんが…監査法人ご希望なんですね?
一応老婆心で付け加えておくと、今、日本の監査法人の就職は本当に氷河期です。現役の会計士がどんどんリストラに遭っており、会計士が転職市場にあふれています。また当然新卒採用も抑えられています。
日本の公認会計士に合格しても監査法人に就職先が見つからず、かといって受験浪人をして経歴にブランクがある人は事業会社も雇いたがらず、せっかく難関資格に合格しても仕事の見つからない人があふれています。まして日本において業務が制限されるUSCPAは尚更です。弁護士界と同じことが会計士業界でもここ数年起き始めています。
そんな時代でも優秀な人は少数ながら採用されていますので、トピ主さんがその一人であればよいと思いますが、試験に合格してもその後就職に結びつかない人が非常に沢山いるという現実も一応知った上で挑戦されるとよいと思います。