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カルガリーの空に浮かんだ、巨大なスマイリー君達。今年も近所の花火世界大会が家のバルコニーから見える、グローバル・フェステ。 08月 25日 (JST)

http://www.globalfest.ca/fireworks_competition.php

Friday, August 19
China
Sunday, August 21
Philippines
Tuesday, August 23
Canada
Thursday, August 25
Italy (People's Choice)
Saturday, August 27
Grande Finale

これが今年のスケジュールですね。昨夜のはカナダだったのですね。ちょいと品が良すぎたかな?

二日目の初登場、フィリピンは、私の大好きな国(行ったことないけど)。予想通りの大爆発をかましてくれました!

今年の私の大穴一発でしたね。(いやだわ。まだいやらしい私。)

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カルガリーの大空に出現した、巨大なスマイリー君。

あんまり笑ってないけど。

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何かの影になってしまった、スマイリー君。

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落ちて行くスマイリー君。

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グループ・スマイル。

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さようならを言う、スマイリー君。

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そして最後に大量の精子を大発射して終わりを遂げた、フィリピン。

すっげー!

まだまだ躁うつハイな私。

それより、私の好きな健介君の、「花火大会野外射精」とかいう、彼のDVDのおまけに付いて来るという映像があるのだが、彼が浴衣の前をはだけて...あららっ、話がまた変な方向に...

最近余りスポンサーの付かない、「グリーンのエイリアン」。ココログさん、ゴメンナサイ。



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ゲイ・浪漫小説、「ひろしとポン太 - 恋の予感」。 08月 21日 (JST)

ひろしとポン太 - 恋の予感

 

 

 

その一

 

 

例年に無い猛暑で、ひろしの足は毎日自然と涼しい大学のアトリエに向かった。夏休みとあって、その美術大学には余り人影が無かった。だだっ広いアトリエに入ると、いつものように油絵の具の匂いがひろしの鼻を突いた。

 

ひろしは美大に入って以来、彼自身にもさっぱり分からないが、なぜか専らミケランジェロみたいにマッチョな男の裸ばかり描いていた。ひろしとしてはそれは自分の、芸術に置ける単なる志向だと思っていたが、畢竟ひろしはゲイだという風潮が広まり、女の子は全然寄り付かなかった。

 

そもそも、ひろしは恋愛には奥手であった。何回かガール・フレンドが出来たが、いずれも長続きせず、セックスにも何やら納得の行かないものがあった。

 

ひろしが学食で遅まきのランチを取っていると突然、Noboru Kaitsuki からテキストが入って来た。ひろしの学校の海月昇先輩だった。

 

「m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m 明日俺の従弟を羽田まで迎えに行ってくれ。小松空港発、フライト・ナンバー...」

 

どんな事情があるにしろ、義理堅い彼らしくない急で勝手な頼み事にひろしは驚いた。しかし、海月先輩はいつも絵のモデルになってもらっているのに、絶対にどんな御礼も受け取ってくれないから、ひろしも困っていたところであった。

 

「その代わり、今度絶対、僕の言う通りのポーズやってもらいますからねー   :D)| ̄|_  」

 

と、ひろしはテキスト・バックした。

 

ダビデ像みたいな見事な身体をした先輩だったが、ひろしの時としてセクシー過ぎるポーズの注文に、結構恥ずかしがりの彼は、なかなか応じてくれなかったのだ。

 

 

 

その二

 

 

ひろしが、慣れない場所にまごまごしていると、空港の雑多な雰囲気の中に、何やら白いフワフワの物体のいるのが目に入った。近付いてみると、それはベンチに腰掛けた純白のアンゴラ・ネコであった。その可愛い御人形みたいな姿は周りの人々も皆振り返って見る程だったが、唯一、ピカピカの靴を履いた両足をブラブラさせているところに、彼の幼さなさが見て取れた。

 

ひろしは思い切って声を掛けてみることにした。

 

「あの...間違ってたら御免なさい。君、海月さんの従弟さんですか?」

 

少年は、ちょっと甘えたように首を傾げながら、ニコッとして頷いた。

 

「ちょっと待たせたかな。」

 

思っていたよりずっと歳の若そうな彼に最初は戸惑ったが、少年はすぐひろしに打解けて、自分からどんどん話し掛けて来た。

 

「僕、こんな毛してるから、夏は地獄なんです。休み休み歩かないと暑くてすぐバッタリ倒れちゃうから、ここに少し座れて丁度良かったです。それより僕、昇兄ちゃんと全然似て無いから、僕のこと見付けてくれるか随分心配しちゃった。」

 

「ほんとに全然似てないね。」

 

「僕のパパは普通の雑種だけど、ママが血統書付きのアンゴラなんです。でも、血統書なんか付いてると、すぐ悪い人に誘拐されて売られちゃうから、この方がいいんだってママは言ってます。」

 

「へー、成程ね。」

 

こんなに透き通った淡いブルーの眼を見た事のないひろしは、しきりに感心した。

 

ちっさなスーツ・ケースをゴロゴロさせた少年とひろしは、快速のモノレールに乗り込んだ。少年は、

 

「ああー、涼しい!極楽、極楽!」

 

と叫んで、周りの大人達を笑わせた。

 

 

 

その三

 

 

強い西日にまだ暑さの止まない中、約束の時間に海月先輩のアパートの前に付くと、ひろしはやっとある事に気付いた。

 

「やだな、俺、君の名前聞くの忘れてるよ。」

 

少年は暑さに喘ぎながら、

 

「ポ、ポン太です。」

 

「何だかイメージじゃないね。」

 

笑いを堪えてひろしが言うと、

 

「パパがね、この顔でシュウとかショウとかだと、洒落にならないと思ったらしいです。」

 

ひろしがまだ笑いを一生懸命堪えていると、

 

「あー、昇兄ちゃんだー!」

 

と、ポン太は駆出して昇の胸に飛込んだと思った瞬間、ぐったりと腕の中に倒れ込んだ。

 

「あらら...ポン太、御前、すっかり叔母ちゃんみたいに毛が長くなっちゃって。」

 

昇は、ポン太をスーツ・ケースごと軽々と持ち上げるとアパートの階段を登ろうとした。

 

「ひろし、だめだ、俺んとこ冷房付いてないんだ。」

 

昇の肩の上で、さっき卒倒したばかりのポン太まで、パッチリ青い眼を開けると、昇と二人してひろしの方をじっと見詰めた。

 

 

 

その四

 

 

次の朝、まだベッドの中にいたポン太は布団の中から、ピョンと顔を覗かせると、「ふふふっ」と笑って、

 

「僕、ひろしさんのとこに泊まらせてもらえて、かえってラッキーだった。」

 

と、また、甘えたように首を傾げた。

 

「僕、東京へは、来年の大学選びの下見に来た事になってるんだけど、本当は...」

 

「え、本当は?」

 

「本当はね、僕、すっごいカッコ良くて大、大、大好きな俳優さんがいて、その人がサイン会するって聞いたから飛んで来たの。言い訳考えるのにすっごい苦労しちゃった。」

 

ひろしの母親と妹を交えて、賑やかな朝御飯が終わると、ポン太とひろしは、ガレージに置いてある絵を見に行った。

 

「えー、これほんとに皆、昇兄ちゃんがモデルなの?」

 

「そうだよ。」

 

「でもこれ、結構ヤバくない?何か...超ゲイっぽい。」

 

「そういうつもりじゃないんだけど、大学の俺のファン・クラブ、男の人ばっかなんだよね。」

 

「へー、すっごい!ファン・クラブなんてあるんだー。」

 

「色々誘われてさ、逃げるのが大変なんだよ。」

 

「えー、もったいなーい。いい男とかいたら、付いて行っちゃえば?」

 

ひろしは咄嗟に話題を変えて、ポン太を指差すと、真顔で、

 

「君、君ねえ、俺にはとても来年大学受験に見えないんだけども。」

 

「うん。僕こう見えてめっちゃ頭良いから、今からあっちこっちの大学からオファー貰ってんだよねー。でも僕外人に興味無いから、できたら国内で、凄いカッコいい人が一杯いるとこにしようと思ってるの。美術大もいいかも。昇兄ちゃんや、ひろしさんみたいな人ばっかりだったら。」

 

「そう言う問題なんだ。」

 

「そうそう。」

 

ポン太がクスクス笑った。

 

 

 

その五

 

 

次の日また、忙しい河月先輩に頼まれて、ひろしは一日ポン太の相手をすることになった。その日は例のサイン会とやらの日であった。

 

ポン太は前の晩から緊張の余り、何度も卒倒しかけた。そして、

 

「ひろしさん...もし明日彼の前でぶっ倒れたら、僕を介抱してくれますよね。」

 

と、うるうるした眼でひろしを見詰めた。

 

 

 

二人が新宿二丁目の会場に朝一番で着くと、そこは何と、世界中のアダルト・ゲイ・ポルノがぎっしり詰まった、大きなゲイ専門のDVD屋なのであった。入り口にでかでかと、「18歳未満お断り」と、ある。

 

「ポン太君、君はちょっと入れないんじゃ...」

 

「大丈夫です。僕、縫いぐるみのネコちゃんになるの得意なんです。」

 

するとポン太は、両目をパッチリ開けて、ほんのちょっと微笑みを浮かべたまま、本当に本物の縫いぐるみのネコちゃんみたいに固まった。

 

すると、それをひとしきり感心しているひろしの肩に、いきなり後から抱き付く者があった。

 

「いやだー、ひろしさんも健介君好きだったんだー。」

 

ひろしが見ると、それは大学のひろしのファン・クラブのメンバー達であった。

 

ひろしはしょうが無く、まだしっかり固まっているポン太を小脇に抱え、無事に警備員の側を通り過ぎると、皆と一緒に店に入って行った。

 

 

 

サイン会とやらの会場に入ると、約半年の沈黙を破ってIKUZE第6弾が発売!うたった大きなポスターが貼ってある。そのポスターには、その健介君とかいうポルノ男優が、申し訳程度の褌状の布切れを付けただけの、露な姿で立っていた。両腕にはどことなくいかがわしい、幾何学模様の刺青があった。

 

何だか顔の火照って来たひろしが気付くと、その前に本物の健介君がちょっと緊張気味に座っていた。ひろしのファン・クラブの面々が一斉に、「キャー!」と叫ぶ一瞬前に、健介君が、

 

「あー、画家のひろしさんですよね。嬉しいなー、こんなとこに来てくれるなんて。僕、大ファンです。サインしてください。」

 

と、自分がサインする筈の色紙をひろしに渡した。ポルノ・スターである彼は実際には、かなりで気さくで、礼儀正しく、フレンドリーな青年であるようだった。

 

ひろしは本人が露も知らない間に、すっかりそこら辺の界隈で有名人になっているようであった。仕方なくサインしようとすると、健介君は、

 

「あー、これ可愛いー。」

 

と、ひろしからポン太を取り上げて、ホッペにキスすると、ギュッと抱き締めた。

 

ポン太は、二つの大きな眼を開けたまま失神していた。

 

 

 

その六

 

 

「ひろしさん、本当に有難う御座いました。僕はこれから健介君の熱い胸に抱かれた想い出をしょって、逞しく生きて行きます。」

 

ポン太は、ひろしにピョッコリと頭を下げた。

 

「でも、全然彼と話しとかできなくて、可愛そうだったね。」

 

「いいんです、僕。僕ね、健介君も大好きだけど、ひろしさんの事、もっともっと大好きになっちゃった!」

 

ポン太は、見送りのひろしを残して、飛行機のゲートに入って行った。

 

小松空港行きの飛行機が、ポン太の眼の色にそっくりな空に消えて行くのを、心、此処に無く見送っている内、飛行機の残した雲が何だか、“恋”という一文字に見えた、ひろしであった。

 



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病み上がりの、ひろし、セクシー・ショット。 08月 05日 (JST)

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八月になって、今年初めてバラが咲いた。これは鉢バラプロの、紙ヒコーキさん

http://papercraft2.blog19.fc2.com/

おすすめの、ダブル・デライト。私の一番好きなバラ、ガーデン・パーティーが片親なんだって。どーりで見たことあると思った。大好き!

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バラのカタログのような写真。

ったく、やっと咲いたぜ。

今日はやや暖かくなって、日中22℃まで上がりましたね。

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バルコニーの全景を撮ったら、なんと私の電信柱の望月ちゃんの股間が!!!!キャー!!!

今日、E子ちゃんが「桜河」さんにネイルに行くので、面白そうだから付いて行ったら、皆に、あんたが何書いても勝手だけど、望月ちゃんだけは変態くさいから止めろ、と言われてしまった。

私の考案した、日本の新しい旗については、よくあんなアホみたいな事を思い付けるもんだ、と褒められました。



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日本の新しい国旗。 08月 04日 (JST)

こっちで車を運転してると、時々自分の出身国の旗のシールを付けている車を見掛ける。

南米とか、スカンジナビアの国が多いような気がするが、他のヤツは私が知らないだけかも知れない。

とっくに別れた私のカナディアンの前夫と、成田空港からリムジンバスに乗っていたら、前にアメリカ人のカップルが座っていて、女性の方が、一緒にいた男性に、

「カナディアンの人達が海外旅行に行く時、胸とかバッグとかに必ずカナダ国旗のバッチを付けてルのは、アメリカ人だと間違われないようにするためなんですって。私達ってそんなに悪いかしら?」

そしたらそれを聞いていた私の前夫が、

「まあ、時々ね。」

と笑って言ったら、前の二人は、

「貴方、カナディアンね。」

と、笑いながらも、ちょっとバツの悪そうな様子だった。

まあ、問題は、カナダに住んでいる我々が、自分の車に日の丸を貼って走りたいと思うだろうか?そして、海外旅行に行く時敢えて、日本の旗を胸に付けるだろうか?

ややっこしい議論は辞めておくが、私はこの度、日本の新しい旗を考案してみた。世界で通用する、私達のヒロインである。パチパチパチ...

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ワーホリ・ボーイズを食らう、カルガリーのクーガー達。 08月 04日 (JST)

ちょっと小耳に挟んだのだが、日本人のこっちで結婚してて子持ちで暇な主婦が、なんと日本人のワーホリ・ボーイズを慰めの対象にしているらしいのだ。

カナディアンの夫にもそろそろ飽きて、ハーフの子供もそろそろ手が離れてくると、たまたま見た純生、日本人の若者が、やけに美味そうに見えてくるらしい。

そしてカナダに来て、日本にいた時より、やや禁欲生活を強いられるワーホリ・ボーイズ達との、ギブ・アンド・テイクというヤツが発生するのある。

友達の家にホームステイしてる子とか、趣味の御教室で一緒になったとか、パートの職場で一緒とか、何処で出会うか分からない。

これは結構面白い関係である。歳の差も下手すると10歳以上とか、一番やばいのは、女が男に本気になっちゃう、ことである。

どうせ一年経ったら帰ってしまう男である。そうなったら一体どうするつもりか?

職場の後輩Mちゃんに言わせると、

「やだー、帰っちゃうから、いいんじゃないですかー。」

私は、

「ああー、そっか、後腐れがないのかー。」

Mちゃんは、クスクス笑って、

「そー、そー。」

だって。



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夏の夜のゲイ猥談。 08月 04日 (JST)

躁うつ病の私は、ハイになると、何でかは知らないが、ゲイに興味を示す。

まあ、今回みたいに男の股間に関心を持つ方が、いつかみたいに、女の子の胸の谷間ばっか見てるよりは、いくらか健康的なような気がする。

それに、この歳になって、新しい物事に興味を持つのは、新鮮な感じで、精神的にもいいことではないかと思う。

ゲイの人達の体験記、ショート・ストーリー等を色々読んでみたが、意外なことに、結構皆ロマンチックである。しっかり愛だの恋だのを語っている。

同僚のピチピチの20代、Mちゃんに、

「そういうの今日本で、ボーイズ・ラブとかBLとかってゆーのよー。」と教えてもらって、家に帰って調べてみると、成程、そういうジャンルがあるらしい。

でもあの人達、どうしてもアニメ、少女マンガ、に傾倒しているらしいが、私は元々アニメには全然興味がなくて、あんまりいい男なのも何か好きじゃないし、まあ、いい男でも別にいいけど、まあ、私も10代の頃は、太宰も読んだけど、相当少女マンガも読んだ方だし...云々。

で、ビデオも色々観てみたのだが、よく体験記で、正常位でア*ルに入れると書いてあって、ほんとにそんなのできるのかなあ、と怪しんでいたら、ほんとにできるのであった。

それから、結構若い可愛め男の子で、正常位でやってって、女の子よりうるさくよがっているのを観て、へー、そういうのもあるんだ、と感動した。

人間、この歳で新しい発見をする、という事もあるのだなあ。

それにしても、“ガマン汁”って、一体何?



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暴走族vs.白バイ、ゲイ・ロマン小説、「ついうっかり太宰を読んでから。」 07月 29日 (JST)

小説、「 ついうっかり太宰を読んでから。」

その一

ついうっかりと太宰を読んでから、優等生だったひろしは世を捨て、不良になることに決めた。

ひろしは、今不良をやっているという噂の、小学校で同級だった、星山君に電話してみた。

「不良になりてーって、ひろし、おめー、俺達のは暴走族だぜ。バイク乗ったことあんのか?」

「無い。自転車ならあるけど。」

星山はクスッと笑って、

「ま、でも家のチームも人手不足だからな、ちょっとリーダーに相談しとくよ。」

次の日曜日、ひろしは、近所のマクドナルドで星山と会った。一年見ない間に彼は、立派な不良に成長していたようだった。女子ネコ達を夢中にさせた、あのブロンドの長毛が、10色以上に染め分けられ、それぞれが三つ編みになっていた。

二人は暫く小学生だった頃の想い出話をした後、ひろしが星山に聞いた。

「なあ、星山、自分が不良になって何が一番変わったと思う?」

「そうだな...嘘付くのが上手くなったな。親とか先公とかにな...それより、ひろし、リーダーが言うには、おめーが優等生でそんなに頭が切れるんなら、家のチームの参謀になってみたらどうか、と言ってるんだ。」

ひろしは、

「参謀って、どんな事するんだ?」

星山は、

「俺にもよく分からんが、なんか色々作戦を考えたりするんじゃないかな?」

ひろしは、

「例えば?」

星山は、

「サツにパクられないようにする作戦とか、他のチームとのもめ事を解決したり、まあそんなとこじゃないのかな?」

星山は、ビッグ・マックを物凄い勢いで食べ終わると、

「じゃあ、リーダーが待ってるから、これから行ってみよう。」

星山は、自分の毛とマッチした、虹色の原チャリに跨ると、

「すまんな、これ最近調子悪いんだ。」

と、ひろしを後ろに乗せて走り出した。確かに、変な音がプスプス聞こえる。

そんなことより、こんなに早く不良になれるとは、思ってもみなかった、ひろしであった。

その二

どこまでも、のほほんと広がる田んぼが、ようやくの途切れた山の中腹に、なんだか昔、御伽話で見たような小さな木の小屋があった。

「じゃあ、そっちがリーダーのオフィス、俺はあっちでちょっとバイクの修理やってっから。」

裏のガレージには沢山人がいるらしく、、色んなエンジンの音やらなんやらが、賑やかに聞こえ、そしてそれよりもっとうるさい音楽がガンガンかかっている。

ひろしが入ろうとすると、小屋の戸が少し開いている。ひろしは少しドキドキして、でも平静を装って戸に手を掛けた。少しだけギッという音を立てる扉。

「あら、ひろしさんね。御機嫌よう。」

と、挨拶したのは、ひろしが今まで見た中で一番綺麗な豹柄のベンガル・ネコであった。ひろしは、もしもこれが血統書付きだったら、かなり値の張りそうなネコだな、と余計な事を考えた。ベンガル・ネコは、ひろしの、

「本日は突然御伺いしまして、真に恐縮です。」

という、変てこな挨拶にも笑わず、優しく微笑んだ。床まで届く、絹のスカートが少し揺れた。

しかしもう一人の、カウチに横になっていた少年が、ひろしの滑稽な挨拶に少し笑った。その時彼の鋭い牙がキラッと光るのが見えた。

「俺がリーダーの熊谷だ。」

ぼろぼろの短く切ったジーンズに、バイクのオイルで汚れた白いTシャツを着ている少年は、立ち上がって、ひろしの手を力強く握った。まだあどけなさの残る顔。もしかして自分より歳下じゃないかな?と、ひろしは少し驚いた。

「そっちの彼は、俺のアシスタントだ。ベンガルのベンちゃんと呼んでくれ。ベンちゃん、じゃ俺ちょっと着替えて来るわ。」

リーダーが行ってしまうと、ベンちゃんは、じっとひろしを見詰めて、

「あなた、リーダーのタイプだわ。すぐに可愛がってもらえるわよ。」

と、ウインクした。

少年は、馬鹿みたいに長い真っ黒のジャケットに、アホみたいなぶかぶかの黒のパンツを着込むと、一瞬にして、血気盛んな暴走族のリーダーに変身した。

「ひろし、来て早々だがな、今日はこれからこの地区のヤクザと大事なミーティングがあって、一緒に来てもらうから。」

ひろしが驚いていると、

「なんだ、怖いのか?」

と、彼はひろしの両腕を掴んで振ると、、

「君ね、そもそも、どうして暴走族に入ろうと思ったんだ?」

ひろしは、

「ついうっかりと太宰治を読んでしまい、そういう事になりました。」

と、極真面目に答えた。

「へー、成る程な。太宰のどれを読んだんだ?」

「『斜陽』と、『人間失格』です。」

「可哀想にな、随分ヘビーなの読んだんだな。」

同情の溜息を付くリーダー。

「退廃の美ね。」

とベンちゃんも同情の溜息を付いた。

「はい。」

と、また真面目に答える、ひろし。

その三

ひろしとリーダーの二人は、原付に二人乗りで走った。星山のそれとは、天と地程違う豪快な走り。ひろしは飛ばされないように、「ワァー!ワァー!」悲鳴を上げながら、彼の背中にしがみ付いた。

ヤクザの組事務所は、ごみごみした繁華街の、マンションの5階にあった。着くと、すぐ組長室に案内された二人。ひろしの顔は青くなり、頭がクラクラした。

鋭い眼付きの組長が、

「熊谷君、この間の我々の合併の話だがな、決心は付いたのか?」

「ええ、先日の条件には、我々は全く歩み寄る事はできません。どう考えても、俺等がヤクザの手下になんてなれません。」

「思ったより頭の固い奴だなあ、君は。こないだも言ったが、君等の族の合計が、100人、近郊の族を結集すると、ゆうに1000人、という頭数だ。こっちとしても、そっちとしても、一緒に美味しい商売が色々できると思うが。」

「俺達は暴走族ですから、束縛されずにバイクで思う存分走って、世間様に我々の存在を知らせる事こそが、俺達の青春なんです。」

険悪な空気が漂ったその時、

「やだー、見た事あると思ったら、植木屋のおじちゃん!」

とひろしが叫んだ。

組長も吃驚して、

「なんだ、ひろし坊ちゃま、御久し振りですねえ。すっかり大きくなられて。」

と、目を細めた。

「坊ちゃまの御父上は、あれから御元気になられましたか?」

ひろしは、うんうん、と2回頷いた。

「それにしても、なんでこんな所にひろし坊ちゃまが?」

ひろしは、

「ついうっかりと太宰を読んで、不良になる事に決めたんです。」

組長は、

「へー、どれを読んだんですか?」

ひろしは、

「『斜陽』と、『人間失格』です。」

「それは御可愛そうに。どんなに御辛かった事でしょう。」

と、組長は目頭を押さえた。

「それより植木屋のおじちゃんがなんでこんな事を?」

「私は御宅の植木屋になるずっと前から、ヤクザですよ。坊ちゃん知らなかったんですか?」

と、言って、片手を腕まくりした。そこには泣く子も黙る、昇り竜の刺青。その刺青を暫し眺めていたひろしは、

「僕ね、思うんですけどね、おじちゃん。おじちゃんにとって植木職人である、という事は、きっとヤクザである事の前に大事でしょう?僕達にとって走る、という事は、不良である、という事より、ずっとずっと大切なんです。」

「ひろし坊ちゃまがこんな立派な御意見を言うようになられるなんて...」

と、組長は、またオヨヨ、と目頭を押さえながら、熊谷に向かって、

「分かりました。これ以上こちらがとやかく言うつもりは御座いません。それより熊谷さん、貴方達の御役に立てる様な事がありましたら、ぜひ言ってください。我々直ぐに参上いたします。」

と、また目頭を押さえた。

その四

熊谷は、

「やっぱりなー、俺、頭固いんだよなー。君、やっぱ優等生だよなー。借りができたなー。」

「これが僕の仕事ですから。」

と、ひろしはカッコ付けて言った。リーダーは、ひろしの肩を後から思いっ切り抱きしめ、

「さあ、今日の仕事はここまでにして、何処かへ行こう。何処か行きたい所はないか?」

と、抱き締められたままのひろしの耳に、くすぐったい、熊谷の囁き。

ひろしは、今日会ったばかりの彼にやっと少し打解けて、

「キャー、ヤメテー!ちょっとくすぐったいですよー。」

と、ふざけて叫んだ。

リーダーは、

「だってー、僕可愛い男の子大好きなんだもーん。」

と言って、ひろしの、首に大きな音を立ててキスをした。

ひろしはまた、

「キャー!キャー!」

と、逃げ惑った。

リーダーは、

「じゃあ、ベンちゃんのやってる店覗きに行こうか。」

と、二人はまた原チャリに跨った。ひろしがまた彼の背中にしがみ付いて青くなっていると、やっとその下町の雑居ビルに着いた。ネオンの看板には、『ボーイズ・出会いクラブ、なにをおっしゃるウサギさん』、と、ピンクの派手な飾り字で、書いてあった。

大正浪漫風の赤い着物を着たベンちゃんが、

「まあ、御二人共もう来たの?じゃあ、交渉は決裂?あらら、それよりひろしさん。御顔が真っ青よ。」

「こいつ、バイク恐いなんて、前代未聞の暴走族だぜ。」

リーダーはひろしの上着を脱がせ、ベルトを緩め、シャツの前をはだけて、ソファに寝かした。ベンちゃんが冷たいタオルを持って来た。周りにいた客達が、何事かと覗きに来た。

 

「ひろし君、僕はね、ずーとこのチャンスを窺っていたんだよ。」

リーダーは、ひろしの腰を抱き締めると、はだけた胸に濃厚なキスをした。客は全員羨ましくて、「オーオー」と、いう溜息を付いた。ひろしは身動きが出来ず、ただ横たわってされるがままになるしかなかった。

その五

「ヤクザと和解してからというもの、ヤクザだけじゃなくて警察からも電話が掛かって来なくなったわ。」

と、ベンちゃんは呆れた。リーダーは、

「あいつらは同じ穴のむじなだからな...おい、ひろし、まだ太宰読んでんのか?身体に悪いぜ。」

ひろしは、

「いいんです。こうなったら、完読目指します。毒を食らわば皿まで、です。」

するとリーダーは、

「問題は、今度の走りの日のサツの出方だな。去年は結局24人捕まったからなあ。」

と、リーダー。するとひろしは、

「24人って、なんでそんなに捕まるんですか?」

ひろしは不良子ネコの集まった裏のガレージに行ってみた。なんのことはない、殆どの子ネコは、食べて、遊んで、疲れて寝て、そして御腹が空いてまた食べて、みたいなことを繰り返すばかりで、なんだか暴走族というより、託児所みたいだった。

ひろしは、去年警察に捕まった24人を呼び寄せ、どういう状況で捕まったのか、一部始終メモを取りながら聞いてみた。

次のミーティングの日、ひろしは集まった不良の子ネコ全員に、100m走をやらせてみた。どの子もなんだか頼り無い走り。ストップ・ウォッチを握るひろしは、

「ベンちゃん、普通のネコってどの位速く走れるもんなんですかね?」

ただ首を傾げるベンガル・ネコのベンちゃん。

そして、ひろしは近くの田んぼで野良仕事をしていた若者を拉致して来て、100m走らせた。

子ネコ達は、全員、

「ハッエー!!!」

「スッゲー!!!」

「カッコええー!!」

と、口々に叫んだ。

それからひろしは、皆にバイクで田んぼ10周をやらせてみた。滑って田んぼに落ちる者が続出し、泥だらけになって、完走できずにゼイゼイ言っている子ネコ達に、ひろしは、

「これじゃあ警察に捕まる訳ですね。これから僕、皆のトレーニング計画を作りますから。バイクの方は...えーっと、ここで一番バイク上手いの誰ですか?」

子ネコ達は全員、リーダーの方を指差した。

「じゃ、リーダー、皆の運転技術向上に励んでください。これでもう今年は一人たりとも、将来のある君達から逮捕者は出しません。」

ひろしは、きっぱり言い切った。

それからひろしと子ネコ達は、細い山道を毎日走って、頑張った。家から通っている不良子ネコにも、栄養についての指針を与え、ガレージで寝泊りしている野良の不良子ネコには、ベンちゃんに頼んで、健康食を作ってもらった。

ひろしを暴走族に引き入れた調本人の、星山は、

「なー、ひろしー。俺ちょっと、ケーサツ・フェチなんだよなー。サツに捕まってよー、パトカーの中で虐められてみたいんだよなー。」

「もー、だめでしょう、そんなのー、警察に捕まるような暴走族、カッコ悪いでしょう?」

ひろしの音頭で、皆で腹筋をしている可愛い子ネコ達。

「よーし、皆、よく頑張りましたー!今度は皆であそこの塀を登りまーす!」

「ハーイ!」

と、元気に返事をする子ネコ達。キャッキャッ言いながら、楽しんでやっているようだった。

「バイクの練習の方はどうでしょう?」

ひろしが、リーダーに聞いてみると、

「なかなか順調だ、もうすぐ皆で、サーキットで走れるようになるぞ!」

その六

夜の道路を走る100台程のバイク。付近の交通を完全に遮断させ、異様な雰囲気で住民を恐がらせる。

その後を追う2台のパトカーと、1台の白バイ。

ひろしは、更にその後から、ベンちゃんの運転する車に乗って、警察に気付かれないように付いて行く。

ビデオカメラを手にしたひろしは、

「ほら、僕の予測通り、やっぱり皆、隣町の祭りの警護に行っちゃったんですよ。」

パトカーに追い掛けられて、2台のバイクが転倒する。乗っていた子ネコ達は、バイクを捨てて、凄い速さで田んぼの中を走って、近くの民家の塀をよじ登り、姿を隠した。

白バイが、先頭を走っているリーダーに追い付き、追撃を掛ける。二つのバイクは激しく競争するように、闇に消えて行った。

その七

リーダーは朝日が昇る頃、ようやく足を引き摺りながら、あじとに帰って来た。

「あんな奴に捕まってたまるか!」

「自分がバイクを教えた相手を追っ掛ける羽目になろうとはね。」

と、言いながらベンちゃんは、リーダーのあちこちの切り傷の手当てをする。

「バイク教わったんですか?白バイに?」

と、驚くひろし。リーダーは、

「アイツは、その頃まだ学生で...バイクに乗ってるとこがあんまりカッコよくて俺は、好きで好きで好きで、堪らなくなっちゃったんだ。いてて...ねー、ベンちゃーん、もう少し優しくしてー。」

その八

それは今から2年前。

今は、立派な暴走族のリーダーである熊谷が、まだ幼い頃。原チャリを引き摺りながら、夕暮れの道路を歩いていると、一台の大型バイクが止まり、若者が声を掛けて来た。

「君、どうしたの?大丈夫?」

熊谷が見ると、その颯爽とカッコいいバイクに乗る若者は、えらいカッコいい兄ちゃんであった。

「あ、これ動かなくなっちゃって...」

若者は、

「そーか、俺んちすぐそこなんだけど、よかったら見て上げようか?」

リーダーは興奮を隠しきれずに、シッポを激しく振った。

彼の家のガレージには、見たことも無いような道具が色々置かれている。若者は、少しシャムネコが混ざったと見える、しなやかな動きの雑種で、名前を天草、と言った。

天草は、

「これはね、僕で直せると思うけど、ちょっと時間がかかりそうだな。」

と言って、修理に没頭している。熊谷は家の方からとてもいい匂いのすることに気付き、その方向へ誘われて行った。

やっと修理を終えて、家に入って来た天草は、熊谷がいつの間にか御茶の間に座り込んで、自分の両親と賑やかに団欒しているのを見て驚いた。

「やあ、君のバイクもう大丈夫だよ。あーあ、お腹空いた。」

天草の母親は、

「あらー、あんたの分、この人がみんな食べちゃったわよ。ほんとーにこの子、面白い子ねー。」

そして、また熊谷を囲んで皆で賑やかに喋りだした。天草は、台所の炊飯器の蓋を開けてみた。そして見事に空になったのを見て溜息をついた。御腹がグーグー言っている。

その九

二人が次に会った時、天草は、

「俺ね、大学卒業したら警察官になって、白バイ隊に入るのが夢なんだ。」

と、熱く語った。その時既に補導歴三回の、不良であった熊谷は、

「カッコいい夢ですねー。」

と、言いながら、ちょっとヤバイかな、と感じた。

立派な不良だが、バイクはまだ初心者だった熊谷に、天草が暇を見て、乗り方を教えてあげることになった。

「ほらね、熊谷君。バイクの基本姿勢はね、もうちょっと腰はこの位置に...」

「えっ、だめです。そんなとこ触ちゃあ...」

「それからね、足はもうちょっとこの辺で、シッポはこの辺ね。」

「ああっ、いやっ、困ります...俺、シッポ、性感帯なんです。もう俺、こんなに感じてきました...」

「でね、ハンドルはこんな風に握ってね...」

「えっ?うーん、いけません...俺、ほんとにそんなとこ握っちゃっていいんですか?」

「そうそう、そこを握って、そうやって回すんだよ。なかなか上手だねー。」

「こんな事して、僕、御嫁に行けなくなっちゃう...」

「うーん、いい感じだよー、熊谷君。シートには、もうちょっとガッと股広げて、どんどん深くね。」

「ああっ、ああっ、天草さん...俺...マジでいっちゃいそうです。ああっ!」

初めてのレッスンの後、熊谷は3日間高い熱を出して寝込んだ。

「世の中にはあんな素晴らしい人がいるんだ...生まれて来てよかった...」

そして、繰り返し繰り返し、天草の夢を見た。それは美しくもいかがわしい、18禁の夢であった。

夏の間二人は、大型バイクと原チャリという、妙な組み合わせでよくツーリングに出かけた。

そして次の年、天草は大学を卒業し、地元の警察署で働くことになった。一方、熊谷が暴走族の仲間入りするまでは、長い時間は掛からなかった。

大通りに、200台を超えるバイクの群れ。その後から追って行く、無数のパトカーと白バイ。白バイ隊の制服を着た天草がバイクに乗っている熊谷を見付け、ショックを受ける。熊谷を追い掛ける天草の白バイ。

白バイは熊谷を脇道に追い込み、そして行き止まりにはまって、バイクから降りて逃げようとする熊谷の腕を強く掴む天草。

「御前にこんな事させるつもりでバイク教えたんじゃないぞ!」

「これが本当の俺の姿なんだ!あんたこそ、サツなんて入んなって、あんなに俺が一生懸命頼んだのに!」

「御前だからって、見逃したりしないぞ!」

天草は、

「道路交通法違反、器物損壊の容疑で現行犯逮捕だ。」

と、熊谷に手錠を掛ける。その冷たい感触に、想いが高まって激しく号泣する熊谷。

「俺がこんなに愛してんのに...どうして...」

そしてそれを乱暴に抱き締める天草。

その十

ひろしとリーダーの熊谷は、ある夜、ベンちゃんの『ボーイズ・出会いクラブ、なにをおっしゃるウサギさん』にいた。

ひろしは、

「そろそろあのあじとも、やばくなってきましたから、不動産屋に言っていい物件捜させます。」

リーダーは、

「よくそんな金あんな。」

ひろしは、

「はい。こないだのテレビですが、我々の暴走族ドキュメンタリー、評判良かったんで、続編やりたいそうです。どうせまたやらせでしょうから、出演料吹っかけときました。」

白いレースのサマー・ドレスを着たベンちゃんが、二人に飲み物を持って来た。ひろしは、

「それからこの間のテレビ観て、色んな芸能事務所から、うちの子ネコ達と契約したい、って言って来てます。上手くいけば、これでいい契約料が入りますね。」

べんちゃんは、

「良く働く参謀さんね。」

と言って、ウインクした。

「よし、ベンちゃん、またあれいこう!」

リーダーは、嫌がるひろしを捕まえて、カラオケで、懐かしいチェッカーズを歌い始めた。サックスの前奏が泣かせる、不良達へのララバイである...店にいた子ネコ達も集まって来て、バック・コーラスで参加した。

曲の合間に、リーダーがマイクで叫んだ。

「ヘーイ、野郎どもー!俺達、また走るぞー!」

「ハーイ!!!」

と、元気に答える子ネコ達。



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なめとんのかい?寒いぞ、カルガリー 07月 23日 (JST)

今日は陽の高いうちから、気温は9℃だった。

ったく、なめとんのかい?

全然関係無いけど、うちの弟が時々メールをくれるが、彼のメールにはいつも可愛い顔文字が沢山入っている。

これは立派な日本の文化だ。こっちではああいうのは無いか、あっても使っている人を私は知らない。

前回のひろしの病院行きの巻で、「グリーンのエイリアン」で、初の顔文字デビューをしてみた。

そしたら、顔文字にはかなりいやらしいのも多いのに気が付いた。

( ゚д゚)、ペッ  ι(´Д`υ)アセアセ  (*゚∀゚)=3ハァハァ  ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ピクピク  _/\○_   _| ̄|○  :D)| ̄|_  ○|_| ̄  

先日、E子ちゃんを相手に、私がサラリーマンの股間について蘊蓄を傾けていると、E子ちゃんに、

「私はそんな事に興味無いんだから、あなたと一緒にしないで頂戴!」

と、怒られた。



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ひろし、病院で大立ち回り。 07月 22日 (JST)

ひろしがエサを沢山残すようになって、四日目、遂に病院に連れて行った。

今の所は何も大病は無いと見えるので、暫く様子を見よう、という事になり、薬を貰って来た。

診察中のひろしは、ドクターに向かって大立ち回り。フーフー、シャーシャー\(*`∧´)/と、診察室中を逃げ回り、ドクターが、

「この体重計で体重が量れるかな?」

と、聞くので、私は、

「いやあ、無理でしょう。」

するとドクターは、

「この子はいつもこうなのか?それとも今病気だから機嫌が悪いのか?」

と聞くので、私は、

「こいつは、いつもこの調子だ。」

そしたら、ひろしは奥の部屋へ連れて行かれ、多分、何人か掛かりで捕まえて、診察したらしい。

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これが、食欲の無い犬猫用の、特別食。すごーく美味しい、という話だ。

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確かにこれは食べるようだ。いつものドライ・フードは殆ど食べない。

ひろし、早く元気になって、また一緒に遊ぼうな。

今日の診察料、$177.17なり。┐(´-`)┌



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今日の望月ちゃんと、ひろし 07月 18日 (JST)

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雨が続いてすっかり浸水した、今日の私の電信柱の望月ちゃん。

また工事の車が二台現れて、ほりほり3Pをしている望月ちゃん。

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そしたら今度は、つぶつぶの付いたいやらしい、ならしの車が来て、望月ちゃんの周りをごりごりし始めた。

いやだわ、これってSM?

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初めて付いた、バラの蕾。本とに咲くのかな?

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これが、私の望月ちゃんの影に集う、水鳥さんの親子。

去年は全員揃って大きくなったけど、今年はどうかな?

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ひろしの目線の先は、セキセイインコのセシルちゃん。

日課のバード・ウォチング。



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躁転? 毎日私の電信柱の望月ちゃんの盗撮を続けている私に... 07月 09日 (JST)

今日、週一で通っている病院のセミナーに行ったら、そこのドクターに、

「君どうも少し元気過ぎるようだから、月曜日に必ずナースに電話するように。」と、言われた。

そう言われると、思い当たる節が色々ある。私は躁になると、必ず、

  • 変なゲイストーリーを書き始める。

  • 食欲が減退する。

  • 性欲が増す。

  • 一人でずっと喋っている。

  • 創作意欲が高まる。

  • 普段持てない重い物を平気で持つ。

  • 夜眠れないことがある。

  • いつもならくよくよ悩むような事が平気になる。

  • やけに社交的になる。

などなど。私の今までの人生は殆どウツなんだから、たまにはいいじゃないか、と思ったりするが、専門家の客観的な意見は聞いておいたほうがいいだろう。

ま、そんな所で、今日の望月ちゃん。

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また私の望月ちゃんの根元辺りをホリホリしている、工事の車。

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そしたら今度は、別の工事の車が2台やって来て、望月ちゃんをホリホリし始めた。

いやだわ、エッチ! これって4P?

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心配そうにしている、ひろし。



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私の電信柱を、「望月ちゃん」と命名した。 07月 08日 (JST)

「望月ちゃん」は、この間私が書いた傑作、ゲイ・ヤクザ小説のキャラクターである。

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今日は、真昼間から、望月ちゃんの根元の所を、ホリホリしている工事の車がいた。

いやーだ、もー、私の望月ちゃんをホリホリしないで頂戴!!、



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カルガリーに住んでいるゲイ(男性・女性)の為の、真面目な情報です。 07月 07日 (JST)

カルガリーに住んでいるゲイ(男性・女性)の為の、真面目な情報です。

まず日本人の男性は、そのつもりが無くても、はっきり言って、がんがんもてますね。身なりは小奇麗だし、インテリジェントだし、片言の英語がなにやらセクシーだしね。

女性の場合、こっちでは、‘レズビアン’よりも、‘ゲイ・ウーマン’か、ただの‘ゲイ’という呼び方を好むようです。

カルガリーには、男女のゲイ関係のサポート・グループが、山のようにあって、いたれりつくせりです。

例えば、このような人達を対象にしています。

もしかしたら自分はゲイかもしれないと思う人

未成年のゲイ

家族にゲイのいる人

ゲイの人のためのセーフ・セックス

ゲイの人に多いうつ病

結婚式を挙げたいというゲイ・カップル

ゲイ・カップルの家庭内暴力

家庭、子供のあるゲイの人

こういうヘルプは、全て無料で、大抵カルガリー政府の援助で行われている、真面目なオーガナイゼーションで運営されています。

カルガリーには、ゲイバーなんかも色々ありますし、派手なゲイ・イベントも沢山あります。そういう所での出会いに付いて、私がとやかく言うつもりは無いですが、サポート・グループ等、真面目な場所では、友達が芋ずる式に大勢出来ますから、そこで情報交換等に励み、それから、ゲイ・コミュニティーにデビューというのが理想的です。

私はこれ以上ここでは詳しく書きませんが、‘Calgary Gay Support’ というワードで検索してみてください。大抵の情報は得られると思います。



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先月6月に20度を上回ったのは、9日間だけであった。 07月 07日 (JST)

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丸っきり咲かないバラと、遠くに見える、私の電信柱。

結局バラは新芽が全てブラインドになり、切り戻しました。

003 ブラック・スターとかいう、渋いペチュニア。

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ロベリアねー、好きですねー。今年はちょいと白めにしました。

013 まだこんなに小さいスイートピー。

014 頑張れ!トマトの桃太郎!



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昨日職場で考えていたら、なぜ私がこんなに電信柱に多大な興味を示すのか、やっと分かった。 07月 07日 (JST)

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立派な電線の付いた、今日の電信柱。

これは私が男の股間に興味を持つ、ということと、密接な関係がありそうだ。

立派な物が立っているという...

親友E子ちゃんは、それは私の単なる欲求不満の表れであると、コメントした。

多分、そんな様な事であろうか?



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